このスレって金利が決まるしくみを理解してない人が9割だと思うぞ。
日本の長期金利は市場で売買される10年債の価格で決まる。
国債が値上がりすれば長期金利は下がり、国債が下がると長期金利は上がる。

で、2003年の歴史的な日本国債の大暴落=金利急騰がなぜ起こった
かっていうと、単純な理由なのよ。
それまで国債価格がガンガン上がり続けて、永遠に上がってるから日本国債が
下がるなんてことはみんながありえんと思っていた。
でも、銀行のしくみは国債を買った時に儲かるか損するかで買う。
で、ずうっと上がり続けたってことは、その後の上がる期待より下がるリスクのほうが
大きくなるってことで、ひとつの銀行が、たった一回だけ国債の入札をパスした。
そしたらみんな国債の儲かるか損するかの指標は同じような仕組みだから、
あそこがパスしたら、うちも、うちもって他の銀行も入札をパスした。
それで、売りが売りを読んで一気に歴史的な大暴落になった。
当時は日本国債の大暴落で、財務省はさらなる暴落になったら、やばいすぎるぞって
通貨を切り替えて、貯金を全部下ろせないようなしくみまで作ろうとしたくらいの危機だったのよ。

じゃ、何十パーセントも金利が上がったんだろって勘違いする人が多いが、動いた
金利は1パーセントから1.5パーセント程度のことなのよ。
で、10年債のしくみは、10年間で満期になるから、1年で金利を1.5パーセント損する
ってことは10年で15パーセント損することになり、国債の15パーセントの値下がりってのはもう空前絶後の大暴落になるわけ。

つまる金利はそういうことでも簡単に動くわけ。
投資をやってる人は、投資が株と債権でどう動いてるか見るために、日本国債
なんて毎日見てる人が多いから、たとえばアメリカの雇用統計が良かっただけで
日本の国債が急落したり、中国のPMIが予想より悪かったら日本国債が急上昇したり、
それで日本の長期金利が動くのをふつうに毎日見てるのよ。
昨日も中国の対抗関税で株価が急落し、株から資金が債権に移動して、米国債も
日本国債も急上昇。
まあ、長期金利、国債価格が動く要因は100とか1000とかあるわけよ。
で、直近で住宅ローンの人たちが一番警戒してるのは日銀の異次元緩和の限界。