ついカッとなって>>495にレスを返したくなった。安価はどれでも良かった。今は反省している。

>>495
それはある日の夕方だった。
外出から帰宅した俺が部屋に入るとそこには姉の姿が…
「な、なんで姉ちゃん俺の部屋にいるんだよ?」
「そんなことよりアンタ、なんでこんな本を持ってるの!」
姉に見つけられてしまった俺の本能の欠片、秘蔵のコレクション…
「たっ、頼む!オヤジにだけは黙っていてくれ!」
そしてこの日を境にこれは二人の秘密になった。

しかし後日、事態は急変した。
あの日と同じように帰宅した俺の耳に届く怒号
「お前はどうしてあんな本を持っているんだ!」
頑なに口を閉ざす姉。その瞳に泪をため、なおも唇を噛み気持ちをおしとどめていた。
なおも叱責する父。なんら解決の糸口が見つからない焦燥感から、更に激昂していた。
その情景を見つめる俺。二人の秘密を護らんが為に目の前で傷つけられる姉を見捨てることはできなかった。

「親父、それは全部俺のもので姉ちゃんは何も悪くないんだっ!」

予期せぬ俺の告白に狼狽した表情をする姉。
事態を飲み込めず混乱した表情を浮かべる親父。

「おまえ…」

親父は一抹の不安を拭い去るべく、怒気顕にこう言い放った。

「おまえが、男同士が抱き合ってる本を買うわけ無いだろう!」

==『Unified Love 〜愛は全てを越えて〜』==
誰もが誰かを愛し、そしてそれが故に誰もが誰かを傷つけてゆく。