>>234
何寝惚けたコト言ってやがる?おめえの生殺与奪は俺の掌中にあることを
このクソミドリはまだ理解していないようだ。俺は奴のおさげを何度も振り回す。
「何するですか!い い い いたいですぅ!おててがひきつるですぅ!
足がちぎれるですぅ!いたいですよぅ!」瞬間接着剤で固定されているため、
一層、関節の締め付けによる苦痛が増大している。
動けば動くほど、翠星石に惨い苦痛が襲い掛かるのだ。
首尾よくクソミドリの身体的自由を拘束した俺は、そのままおさげをつかんで
アメフラシで満たされた鞄の内部めがけてクソミドリを投げ、叩きつけた。
「ひぐぅ!痛いですぅ!最悪ですゥ! ・・・・」
翠星石は痛みから醒めると、やっと自分が鞄の中の不気味生物の只中にあることに
気がつく。ぶるぶると小刻みに震え上がる翠星石。
「キキキキキキキキキキキキキキキッキッキキキッキキキモイですぅぅぅーーー!」
俺は笑いながらクソミドリをヘッドドレスを踏みつけ、その顔面をアメフラシの軟体の中へ押し付ける。
「ハァ?キモイだとぅ?産業廃棄物以下のローゼンシリーズの失敗作の分際で、
アメフラシ様に失礼じゃねーか。 キ モ カ ワ イ イ と 言 え !
ほれほれ!」俺は一層強くクソミドリの顔面を押し付ける。ジュワアッ!と
アメフラシ特有の、あの何ともいえない青紫色の分泌液が翠星石の顔面を浸食した。
言い知れぬ生臭い空気に、翠星石は嗚咽した。「グッッハッ!グヒッ!オエッツッブッ!」
「キ、ッキモイッ!やめ・・グハッ!グフッツッブッ!」
「どうしたよ、キモカワイイと言え!」
「グッツッハtッツッブウッツ!ギ!ギボ・・ガワイイ・・デ ズゥ!グバボエッ!」
俺は顔面の抑えつけを緩め、アメフラシで埋もれた鞄から翠星石を遠ざけた。
「俺の実家は鹿児島の漁村でなあ!最近この巨大アメフラシ様が大量増殖で
ワカメを食い荒らして困ってんのよ!そこでオマエさんことクソミドリの不良品人形を
アメフラシ様の生贄にしてやろうって寸法さ!おっと、アメフラシ様は幾らでも
俺の実家から取り寄せられるからな!逃げられると思うなよ!
そろそろ眠りの時間かなァ?ま、寝たけりゃ寝ればいいさ。 そ の 鞄 の 中 で な !」
翠星石はやっと自分に課せられた残酷な仕打ちを悟った。
「じゃあ、オヤスミィィー」クソミドリを小馬鹿にするように言い放つと、
俺は自分のベッドに蹲り、眠りについた。生臭い鞄と、途方にくれるクソミドリを放置して。
さて、鞄での眠りを妨げられ、何日持つか。俺はせせら笑いながら睡魔に溺れた。