>>183
〜Wednesday〜

翠星石はトレーラーハウスの中に置かれている植物に如雨露で水を与えていた。
「健やかに成長するですよ」
翠星石は嬉しそうな顔をしていた。
彼女の居場所は小屋からこのまともな生活居住区への移った。デュードの計らいによるものだが、理由は聞かされていない。
しばらくして、ドアが大きな音を立てて開いた。
「はあはあ。畜生、こいつはヤベェぜ」
デュードの手には血がこべりついたナタが握られていた。
「きゃあ!デュード、どうしたですか!」
「どうしたもこうしたもねえ。見たとおりよ。腹が立ったんで軽く50人くらいに返り血浴びせてやったぜ。そうそう。こいつはおやつだ」
デュードは懐を漁ると、黒人の生首を取り出し、翠星石の前に放り投げた。
「きゃあああ!な、なんですかぁ、これは!」
「有名子役ゲイリー・コールマンの生首だぜ。きっと気に入ると思って持って帰ったんだ。感謝しな」
「いるわけねえです!人を殺すなんて最低です!こんなもんいらねーです!」
翠星石はその首を蹴飛ばした。せっかく植物の水やりで和んでいたのに、デュードのおかげで気分は台無しにされてしまい、彼女は苛々していた。
ゲイリーの首がデュードの足元に転がってくる。
すると彼はその首を思い切り踏み潰し、粉々に砕いてしまった。
「っひゃ!」
翠星石は驚いた。
「翠星石よぉ。人様の首を蹴り飛ばすなんて行動こそ最低じゃねえか?俺は殺すだけだったけどよ」
デュードは翠星石にじりじりと近寄る。