2024-05-31 15:52:10
ロータリーエンジンはマツダの主軸になるだろうか? どう考えても難しいと思うのだけれど……
2024年5月31日 [最新情報]
https://kunisawa.net/?p=68568

マツダのCTOである広瀬さんは先日開催された『マルチパスウェイ・ワークショップ』で、トヨタの新世代小型エンジン、スバルの主役となるストロングハイブリッドと同じようにロータリーエンジンを披露した。メディアは「2ローターもあるぞ!」とはしゃぐ。本当にロータリーエンジンは二酸化炭素という敵を倒す戦力になるのだろうか? ナニを隠そう最初に買ったクルマがSA22C(サバンナRX-7)というロータリー好きの私が可能性を考えてみたい。
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広瀬さんのCTO就任は丸本前社長が決めた

最初にレシプロに対するロータリーエンジンの優位性を挙げたい。1)小型軽量であること。2)振動を伴わないこと。3)どんな燃料でも使えること、の3点でいいと思う。1)についていえば、PHVやレンジエクステンダーを作る際、発電機のサイズをコンパクトに出来るという優位性を持つ。実際、MX-30ロータリーEVに搭載されているシングルローターを見ると「小さいね!」と思う。さらにシングルローターでも通常回転になれば振動を出さない。

3)も広瀬さんが強調していた。水素でもガソリンでもeフューエルでも燃やすことが可能。以前、テストコースでガソリンと軽油を混ぜた燃料など使ってみたところ、何とか走れましたね。水素やeフューエルなら普通に回る。ということで電池搭載量の多いPHVの発電用エンジンとして使うなら、燃費が極端に悪いという弱点を持っていても長所を活かせるということなんだと思う。実際、200km走れる電池を搭載すれば、ほぼ使わないで済む。
https://i.imgur.com/4Z1UWfn.png
今やレシプロもコンパクトになった

続く