軽自動車に注力って……新型トールはどうなっちゃうのよ!? 3社共同の軽商用BEVは!? 「ダイハツ新体制」で気になるギモン
2024年3月18日 / コラム
https://bestcarweb.jp/feature/column/819839
https://news.yahoo.co.jp/articles/820a31a78184b07cb8c83035c6253c2ec4cf5ca1/comments

 2023年、認証試験での不正が計64車種で発覚し、生産している全車種の出荷を停止したダイハツ。2024年2月13日、そのダイハツが新体制に関しトヨタと共同で会見を行った。トヨタの佐藤社長も出席したこの会見で見えてきたものとは?

■ダイハツ新社長はトヨタの中南米部門本部長

 2023年12月20日の第三者委員会の調査報告を受け、1回目の“具体的な動き”が出てきた。2024年2月13日に緊急記者会見を行い、社長交代と簡単な今後の方針など発表したのである。

 ダイハツの改革の中心となるのは当然ながら社長人事。誰が就任するのか話題になっていたけれど、メディアや業界でもまったく名前が出なかった、トヨタ中南米本部の本部長である井上雅宏さん(60歳)という方がダイハツの代表になるという。

 当然ながらQ&Aセッションでメディアから「どういった理由で井上さんを選んだのか?」という質問出てました。トヨタの答えは「法規も習慣も文化も異なる新興国を見てきたベテラン」で「現場の話を聞く能力をしっかり持っている」。さらに「佐藤さんとのコミュニケーションも万全」といったもの。

■ダイハツはこの先どうなる?

 ダイハツがこの先どうなるか。不勉強につき私もまったく経歴など存じ上げなかった方のため、以下、ある程度予想になることをお断りしておく。

 まずトヨタから感じる強い意志は「ダイハツの技術を尊重する」ということ。ダイハツにトヨタのようなクルマ作りを求めるなら、当然のごとく技術系の人を社長か副社長にすることだろう。同時に発表された桑田正規さん(53歳)という副社長も人事系。

 トヨタが考えるダイハツのストロングポイントは「安全で安価な国民車作り」なんだと思う。時間をかけダイハツの中に入り込み、人作りから始めようということだと考えます。

 ちなみにダイハツの役割分担といえば基本的に変更ないようだ。国内市場は軽自動車メイン。新興国で小型車を担当するとのこと。

 今回明確になっていない軽自動車ベースのルーミーやライズ、パッソといったダイハツ開発のOEMについていえば、おそらく開発の責任がトヨタになり(ダイハツの低性能ADASはトヨタブランドを付けないでほしいと強く思う)、生産工場をダイハツに残すことになると思う。

続く