2023-10-20 00:38:25
空飛ぶクルマ、ドローンと同じく中国企業が実用化し市場を席巻するか?
2023年10月20日 [最新情報]
https://kunisawa.net/?p=64952

最近「空飛ぶクルマ」という乗り物が話題に上がる。そもそもクルマは「車輪」を使って移動する乗り物であり、ドローンの親玉みたいな形状見ると地面を転がりながら移動することなど考えていない。マジな話、なんで空飛ぶクルマなのかといえば英語の「フライングカー」を訳しているんだと思う。透明のワインを何の躊躇や疑問もなしに英語のまんま「白ワイン」と言うのと同じか。
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トヨタが出資している大型タイプ

それはされおき、乗用ドローン、大阪の万博で実用化する予定らしい。2点間の移動ながら、人も乗せることを想定しているようだ。確かにドローンの安全性や安定性は航空機やヘリコプターを圧倒すると思う。撮影などに使われているドローンを見ても、落ちることは無い。そればかりか、あんな小型な飛翔体なのに強い風をモノともせず飛び、安定している。驚くばかり!

しかも乗用を前提としてるドローンは独立した制御を行える複数のプロペラを備えており、バードストライクなどにより一つ止まっても問題無く運行出来るという。あのくらいの大きさ&速度の物体であれば、万一の際に備えパラシュートを装備したっていい(ヘリコプターはパラシュートを付ける場所ないが、エンジン止まったオートローテーションで降りられます)。
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写真/シーラスエアクラフト

ただ日本では難しいと思う。あれだけ成功率の高いH2ロケットに人を乗せられないほど臆病です。大阪万博で乗用ドローンを運用すると聞いた時は「ホントかね!」とぶったまげた。結局、誰も責任が取れないと言うことから実証試験の最終決定は出来ないでいるようだ。さもありなん。今の日本は新しいチャレンジが何も出来ない国になった。自動運転よりはるかに難易度低いと思うのに。

興味深いことにインドや中国は真剣に開発をすすめており、近々量産に入るようだ。インドや中国、道路が整備されていない地域だと20kmの移動に1時間以上掛かってしまう。激しい交通渋滞に巻き込まれたら、10kmを2時間ということだって珍しくない。インドや中国に限らず、タイやベトナム、マレーシアなど東南アジアも状況は同じ。かといってヘリコプターまでの航続距離は不要。
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写真/小鵬汽車

撮影用のドローンを実用化したのは中国のDJIという企業で、今だに世界のシェアを独占している。DJIのドローンだって黎明期は操縦するのは難しかったです。中国やインドが実用化して量販を始めたら、あっという間に普及していくような気がする。しかも電池技術は急速に進む。それこそ全個体電池がドローンを変えるゲームチェンジャーになりそうな気がします。

続く