速度が速いほど死亡事故率が高くなるというのは有名な話
その一方で、単なる事故率に関しては、速度が低いほうが高くなるという不思議な統計もある
だがこれは、「速度が高いほうが安全」ということではなく、「危険な場所では誰しもが速度を抑えるため、低速域での事故率が高くなる」というだけの話であり、これもまた有名

こういった有名な話以外にも、速度が高いほど危険度が高くなる傾向は、様々な国の様々な事実により裏付けられている
昔、アメリカで、法律が変わって速度制限を州ごとに設定できるようにしたときは、各州が約90km/hだった速度制限を約105km/hまで緩めたが、死亡率はもちろん、事故率も10%〜20%上昇した統計がある
イギリスの統計やスウェーデンの統計などでは、それぞれ、事故率は、1km/hの速度上昇に伴い1〜4%増加するような指数関数で近似できることがわかってる

これに対し、交差点付近で事故率が上がるだとか、相対速度が高いと事故率が上がるだとか、この話と矛盾しない何かを持ち出して反論した気になるバカはよくいるが、
基本的に速度が高いほど危険になるというのが現実なわけで、その現実にすら目を逸らそうとする、時々現れるキチガイのために念のため書いておく