逆に日本やヨーロッパなど陸続きじゃない海外から持ってくるクルマはある程度覚悟しなければならない。
当面、マツダとスバル、加えてハイブリッド車やPHVなど環境対応車は、期限を定めアメリカに生産拠点を移すことを
約束しなければならないようになるかもしれません。ここまで読んで慧眼の読者諸兄なら全て理解したろう。
超激化するのが日本国内販売だ。

例えばトヨタが現在アメリカ輸出している台数を現地生産することになれば、日本の生産ライン余ります。
トヨタはすでに手を打っており、東富士工場を閉め東北に集約すると発表した。
そして国内販売生産台数を減らさないとも言っている。効率化して生き延びようという戦略だ。
対照的にホンダはクラリティやインサイトのように売れないクルマを日本で作るという。???

はたまたアメリカ輸出の多いマツダやスバルは国内工場で作っていた輸出向けが抜けたら、
その分を国内で売らないと工場縮小しなければならないという課題をつきつけられる。
昨年の日本に於ける新車販売台数は523万台。ここにアメリカに輸出している170万台入ってきたら、
魅力あるクルマ作れないメーカーが凹む。昨今の流れを見ると、凹むメーカー、容易に予想出来ますね。

凹むメーカーの経営者が打つ手としては三つ。1)アメリカ市場重視の一本足打法で戦力アップ。
2)日本で売れるクルマを積極に開発し日本市場を重視する。3)アメリカだけでなく日本、ヨーロッパ、新興国で売れる車種を開発し、
バランスを取るというもの。私はアライアンスを上手に使い3)を狙うべきだろうと思うが、果たしていかに? 
今の経営者が5年後を決めると考えます。