また自転車は植物の植生のように生息エリアが限定されている。自転車に優しい交通インフラが整備されていないと町中では日常的に使うのも難しい。
英国ではオックスフォードやケンブリッジで自転車が多く見られるしイタリアではトリノに多い。オランダやデンマークは全土で見られる。
だがフランスのパリやスペインのバルセロナ、イタリアではミラノなどでは自転車を見かけることはほとんどない。
また英国やオランダで小径車がポピュラーではない理由は列車にそのまま普通の自転車を持ち込めるからである。
「植生」の観点から見ると小径車は畳んで狭いアパートにも持ち込めるといった利点があり、狭い日本の住宅事情から日本市場で繁栄したが、それ以外の走行性能や安全性ではデメリットしかない。
特に日本の段差だらけの歩道など小径車にはイジメとも言える環境であり、勧められたものではないという矛盾をはらんでいる。