「プチ・ニコラ パリがくれた幸せ」を観る。85分。監督はアマンディーヌ・フルドンとバンジャマン・マスブル。
グラフィック・クリエーターはジャン=ジャック・サンペ。アヌシー最高賞。

自分は観客として身勝手なので、本作品の物語や本質に興味を持たない。
その前提の上で語るなら、充分に見ごたえある作画だ。
子供描写はスヌーピー的絵柄で、観客をリラックスさせてくれる。
路線としては、かぐや姫の物語や山田くん的だ。
大人描写の舞台はパリの街中中心。軽やかさと華やかさが両立している。
また、いままでの俺の大量の視聴経験にもお目にかかったことのない、シンプルかつ新鮮な構図がちょくちょく見られる。
その中にはプリパラや一部プリキュアの妖精と同じく、ちびキャラを使った創意も散見される。
スカート姿のニチアサ主人公の正座に妖精がのっかり、センシュアルな色気を解放かつ抑制したりを、日本人演出家は施していたが。

舞台となる都市を愛情深く魅力たっぷりに描けてるのも特徴だ(パリやブエノスアイレスというそもそも美しい街だが)。
個人的に、昼の現代日本の大都市をそう描けているアニメに、まだ一本たりともおめにかかったことがない。
逮捕しちゃうぞOVAの都市背景は、いまとなってはやや昔の都会だし。
さらざんまいの浅草は悪くなかったし、輪るピングドラムの東京は別方向で評価できるが。