溝口敦談

ヤクザがいなくなればいいのか?

 今後、山口組は縮減していくでしょう。
余程のスポンサーでも現れない限り、その先にあるのは「緩やかな死」です。

そして確実に他の暴力団も縮んでいく。
街の揉め事を仲裁する「顔役」のような道はあるかもしれませんが、今の広域暴力団という形は維持できないでしょう。

 そう言うと、全てが良い方向に進むように聞こえるかも知れませんが、暴力団がなくなったからといって犯罪集団がなくなるわけではありません。

日本の暴力団のように、堂々と看板を掲げている犯罪組織は世界的には珍しく特殊です。
これからは目に見える暴力団という犯罪組織から、半グレのように地下化して目に見えない組織に変容していく。
新しい犯罪組織の時代になっていくのです。