0979スペースNo.な-74 (ワッチョイ 7f20-QymP)
2022/09/26(月) 20:07:40.48ID:t3UgCJrt0「この学習効率の話って絵を描くという運動記憶能力にも応用できる話なんだろうか」
なので、結局この本からおもった疑問を解消するには、「絵を描くことについての論文」探すしかねぇと思って、一時期、reseachergateとかで海外の論文とか読み漁ってたよ。
入門としては、Rebecca Susan Chamberlainって人の論文がかなり良く最近の研究を纏めてるので、読んでみると良いかもしれない。
色々読んで思ったのは、やっぱり実感されてないことがあまりにも多い。
それでも個人的にわかったこととして。
・模写した絵のテスト(いわゆる思い出し書き)はその後の記憶力にいい効果がある。
という論文があったので、テスト効果は絵にも当てはまりそうだとは思った。
ただ、想起度ポンプモデル(覚えてる項目のテストはあまり意味が薄く、忘れるギリギリの項目の再テストが一番効率がいい)を絵の線画でも、直接的に裏付ける論文はまだ見つけられてない(けど、多分絵でも同じだとは思う)
トレスについては、この本で書いてるガイドの実験とは別に、絵を描く際と同じ脳の部位が活性化する「漢字」書き取り研究が参考になるかも知れなくて、トレスと模写では、模写の方が漢字書き取りが長く記憶できる、という研究があるので、やはりそうかも知らない。
ただ、アルファベット系筆記体の研究(いわゆるミミズみたいに一筆で流れる文字を書くこと)では、なぞった際の運動記憶は、しばらく経っても記憶が維持された、という研究があったので、「線のニュアンス、流れを覚える」という意味ではトレスは効果があるかも知れない。
「手をいろんな角度から描く」については、箱を頭の中で「心的回転」させる能力の向上を図った実験の論文が確かあって、ちょっと実験の内容ちゃんと読まなかった(忘れたけど、有料だから読まなかっただけかも)けど、「練習したら立方体の回転についての描写力が向上した」みたいな趣旨だったはずなので、よく読めば重要な示唆が得られるかも(手は複雑な立体なので、この論文から直接裏づけられるとは思わないけど)。
>>974の疑問に答えるとしたらこんな感じかな