造語症は「言語新作」「ネオロジズム(neologism)」とも呼ばれ、一般に存在しないオリジナルの造語を一般用語であるかのように使うことを指します。ただ、neologismは単に造語を生む・輸入する・用いること全般を指す言葉で、例えば起業する会社に名前を付けるプロセスにも当てはまります。造語症の原語とされていますが、範囲としてはneologismのほうが広いです。

造語そのものは起業や創作などの名付けで頻繁にみられるので、それ自体に問題はありません。問題となるのは、一般どころか専門用語ですらないオリジナルの言葉を、さも一般用語として流通しているかのような態度で使っているときです。

造語症はしばしば、統合失調症などの精神疾患者によく現れる特徴だと言われています。その点が一人歩きしたのか、「こいつは統合失調症だ(ゆえに話を聞く価値はない)」とお医者さんごっこするためのツールになり果ててしまいました。

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