この半年間、毎日、自分の頭の悪さに絶望してきた。 勉強すればするほど、自分の頭の悪さを実感し、絶望する。 問題が全く解けない。解法すら理解出来ない。頭が悪いことが唯一にして最大の原因である。

それが競プロなのだと理解した。理解はしたものの、やめられない自分との間に葛藤が存在する。 毎晩、寝る前には死にたいと思うようになり、泣きながら寝る。 ちょうどドラキュラの胸に杭が刺されたようなポーズで寝て、朝になったら死んでますようにザーメン と願いながら涙に濡れた目をそっと閉じる。 朝起きると新しい問題をまた解き始め、以下同じことを繰り返す。

競プロが、地頭ゲーであることは知っていた。 しかしだからこそと言っていいかわからないが、多少の自信はあった。 おれは中学受験をした。進学したのは麻布中学である。有名な進学校として知られ、中学受験御三家に数えられる。 本当の凡人から比べると、それなりに優秀な頭脳を持って生まれたとは思う。 大学は京大。大数の学コンも名前を載せたことがある。 小学生の時もやはりチャレンジ算数で名前を載せている。 決して、算数や数学をサボっていたというタイプではない。 むしろ受験レベルでいえば十分に優秀な方だと思う。