今回の
『囲碁・9路盤で勝つ 21の必殺戦法』山田晋次(マイナビ囲碁人ブックス)

●第2章 奇襲戦法
→この棋書のメインかつ最終章にあたる、大体140ページぐらいの章。
その中の10ページぐらいに当たる、
「テーマ図5 〈新〉 卍(まんじ) 黒の作戦」の部分です。「1図〜17図」で構成。
安斎七段の9路本では該当はなしです。
卍の形に黒と白が一手一手並んでいるのが、この作戦の名前の由来です。
囲碁クエストで実在する戦法名の「クロスライン」からの派生形で、

「6と打つ形は、クロスラインと名前が付いている形で、
 黒がだいぶ甘いという印象を持っていました。」by山田晋次六段

とのことで、もうすでに「クロスライン」の時点で黒が悪そうという感じだったのですが、
山田晋次六段が研究を進めてみたところ、「卍」については

「私は、この形は黒が大差負け、というイメージだったのですが、
 調べてみると実際は形勢不明で、
白は受け間違えると黒が勝つパターンもあり意外に有力な作戦です。」by山田晋次六段

と評価が覆ったようです。まず「クロスライン」という戦法名がなんかカッコいいんで、
結構戦えそうな作戦なのであれば、この「卍」もいつか使ってみたくなりましたw