落合陽一信者のVIP防衛塾がいるから、途中まで読んだ『日本再興計画』の話するけどさぁ
基本的なロジックが「(明治以前の)ある時代の日本の政治体制はこんなに良かった→日本にはこの政治体制があっている」なんだよね。
このロジックが成立するのは「日本の外的・内的環境が変化していない」なんだけど、昔と全っ然違うわけじゃん。今の日本は。
職業選択は自由だし、住む場所も自由だし、数十時間で地球の裏側行けるし、ネットでいろいろ情報手に入るし。
そういった「現在の状況」を鑑みて「なぜ昔のその政治体制が今も合っていると言えるか」っていう説明がないと意味不明。
そういう意味で彼の江戸幕府(幕藩体制)に右習えの地方分権論は稚拙。個人的な発想を元に論理を連想させるのは中世の学者のやり口。

逆にテクノロジー論については詳細は割愛するが個人的に賛同する。
まぁ彼が政治学者ではなく工学者であることがよくわかる書籍ではある。
彼は天才だとは思うけど、しょせんレオナルド・ダヴィンチ型じゃなくてアインシュタイン型の天才だってこと。
ぶっちゃけこんだけ専門が細分化された現代でダヴィンチ型の天才なんて生まれっ子ないんだなぁとよく分かりました。
まだ途中までしか読んでないから最後まで読んだら変わるかも。