2018年7月8日

容疑者の供述通りならば、戦後最悪の殺人事件へと発展するのかもしれない。

神奈川県警は7日、久保木愛弓容疑者(31)を殺人容疑で逮捕した。久保木容疑者は横浜市神奈川区の大口病院に勤めていた元看護師で、2016年9月に同病院での入院患者2人が相次いで中毒死した事件において、その内の1人を殺害した容疑で逮捕された。

久保木容疑者は警察の取り調べに対し、2人に消毒液を投与して殺害したことを認めており、「その他の入院患者の体内にも消毒液を入れた。20人ぐらいやった」とも供述しているそうだ。

動機については「自分が勤務のときに亡くなると、家族への説明が面倒だった」などと説明しており、もしそんな安易な動機で20人以上もの患者を殺害したのならば、余りにも常軌を逸している。

大量殺人事件といえば、相模原の障害者施設殺傷事件が記憶に新しいが、あの事件でさえ犠牲に遭われた方の数は19人である。容疑者の供述が真実ならば、相模原の事件を超えて戦後最悪の事件へと発展するだろう。

奇しくも数日前には元オウム幹部の死刑が執行されたが、大量殺人事件を起こす人間や組織というのは反社会性が強く、屈折した思想に染まっていることが多い。

しかし、久保木容疑者には今のところそういった兆候が報道されることはなく、職場での面倒事を避ける為の犯行であったとみられる。

昨年には座間で9人もの男女を金銭や暴行目的で殺害した事件があったが、この事件と同様に些細な理由で人を大量に殺せる人間が増えているしたら、このような軽い動機による大量殺人は再び起きてしまうのかもしれない。