で、話を戻させてもらって、ガビの善悪の話だが

本来、人間と言う生き物は、隣の村の人間を皆殺しにしていいし
皆殺しにした後で美味しく食人してもいい、実際にそうしてきた生き物
それが、なんやかんやと決まり事を作った結果
食人せずに飢え死にするとこまで自分達を縛りつけるようになったわけだが
異文化・文明との遭遇でそんなもんは通らない

つまり、ガビはパラディ勢を憎んで良いし
憎むどころか殺して食って雄たけびを上げても良い
それでも善の基準を離れはしない
(こういうノリは、この漫画のテーマにも近接してる気がする……)

大事なのは、そんなことを命懸けでやってガビのような子供が返り討ちで死ぬのは悪いことだから
なんとかガビを戦いから遠ざける、これは間違いなく善
子供が敵につっこんで死ぬような教育は悪、食人以前のレベルで悪
要するに、ガビが正しいかどうかではなく
マーレの政策の中に潜む少年兵という巨悪について考えるべきだろう

子供を軍事に引きずりこむの自体は文化次第だが
子供が生き残らないのが何より酷い
エレンもどういう考え方でやってるのかしらんけど
被害者層もエルディア人の同胞として考えているなら、悪事を行ったのは間違いない
とはいえ、マーレを倒さないとエルディア人全体の未来が無いから
今の情報では善悪を断じるのは難しいが

あと、ガビに関しては、適切でない教育を去れた子供という観点で考える際に
そもそも状況的にライナーが面倒見てやれって話でしかないが

結局、ガビの善悪の前に、ライナー他の大人の監督責任だろと、常識的に考えて