【守護る】(まもる)
板垣恵介の格闘漫画「刃牙道」(『週刊少年チャンピオン』連載中)に登場する、本部以蔵の口癖。
「刃牙道」は、刃牙シリーズの人気キャラクターたちが、現代に蘇った剣豪・宮本武蔵と戦うというストーリー。
宮本武蔵が現代の世に蘇ったと知った本部は、実力者である範馬刃牙、愚地独歩、渋川剛気、そして最強の範馬勇次郎をも含めて「俺が守護らねばならぬ」と決心する。
本部というキャラは、シリーズ初期は勇次郎に挑み奥の手を出させる程の強者として描かれていたが、最強トーナメントでは一回戦敗退、その後は解説役が定着していた。
そんな彼の大言壮語に、色んな意味で期待する読者だったが、展開は予想の斜め下を行くものであった。

独歩vs武蔵では本部は全く姿を見せず、独歩は完膚なきまでに敗北を喫してしまった。
次に白羽の矢が立ったのは、烈海王だった。
本部は、武蔵を蘇らせた張本人・徳川光成の前で、改めて「仲間達(とも)を武蔵から守護りたい」と息巻く。
仕合に備える烈の元に現れた本部は、烈に忠告を与えると共に数手組み合うものの、その場に立ち会った郭海皇に不意打ちを受けて気絶してしまう。
結局、烈は武蔵に挑み、無残な最期を遂げてしまった。
かたや本部はというと、烈vs武蔵を傍観し、やはり解説役になっていた。

再三の「守護る」宣言に反して烈を守護れなかった本部だったが、此の期に及んでも刃牙に「俺が守護る」と語り、刃牙と読者をイラつかせている。