官邸爆破はともかく、あの文言が希望になるという作者の発想が酷すぎるんだよ。

バナージは中二病セカイ系イヤボーンな主人公なわけだが
中二病やセカイ系イヤボーンは言ってみれば選民思想や優生思想だ。
なにせ選ばれた少数の存在によって人類の命運が決まるというのがお決まりのパターンだからな。
アニメや漫画だから許される存在であって
真面目に社会の中に置こうとすれば人類の思想史に逆行した存在にしかならない。
ところが福井はそれを丁寧な筆致で漫画的では無い書き方で書いたもんだから
それを読んだ連中が簡単に騙されたわけだ。
挙句の果てに独裁のために戦争をはじめたジオンを希望の光にするとかありえないだろ。
しかも可能性の獣というヒトラーが使ってた用語まで持ち出して。

虐げられた存在を救済する目的なら、スペースノイドもアースノイドと同等の平等な権利を持つとしとけば済む話だろう。
そういう発想が出ないのは、福井自身がそうした優生思想を根底に抱えているからだろ。

子供が騙されるのはまあ仕方がないとしても、いい大人が福井を熱心に擁護する理由がわからん。
というか、どうして角川の文芸がここを見逃したんだよ。

まさにバカがバカのレベルに合わせてバカな話を書いたからバカが大勢釣れたってところか。