https://youtu.be/Rwe4Y14OUuc?t=791

福井晴敏:
UC最終話でサイコフレームが結晶化し、一体化したユニコーン&バナージは
劇中では言及してませんが、実は恐ろしいことが起きていました
連邦のモビルスーツを無力化していましたが、あれはサイコフレームで
MSのエンジンが組立前の状態にされちゃったんです。時が巻き戻ってしまったんです。
サイコフレームが発動すると人間の意志をエネルギーに転化する。
これが逆襲のシャアで描かれたサイコフレームの第一段階です。
第二段階はそのサイコフレームに人がまるっと入って己の肉体とすると、現実世界とは次元の違う世界の力を手に入れられるんです。
これは今までのガンダム作品の中でもチラッチラッと描写されてるんです
アムロが初代で普通の人にもテレパシーで呼びかけたり、Zの特攻だったり
エネルギーが切れていたのにハイメガを撃ったZZだったり。
あれらは実は別の世界から何かを取り込んでいたんです。ユニコーンではそれを踏まえて更に次の上の段階を書きました。
つまり、そう考えるとサイコフレームは宇宙世紀に残された「開けてはいけない禁断の扉」なんですね
なのに、F91ではサイコフレームの片鱗も見えないじゃないですか。
UCとF91の間に「何か」があったんですね。
そのあいだの「何か」を長いスパンでこれから描いていきます
ガンダムNTもその1つです。今までの宇宙世紀は人の物語でしたが、これからは人と技術の物語になっていきます。
身の回りの技術に人は簡単に溺れていきます。
その中で、技術にどうやって人間が付き合っていったらいいのか
そういうことを描く器にこれからの宇宙世紀作品がなっていければと思います