= 開発背景 =

リ・ガズィはアナハイム・エレクトロニクス社がUC0091年に開発した試作モビルスーツである。
同機の名称は『リファイン・ガンダム・ゼータ』の略称であり、UC0086年のグリプス戦争の際、
エゥーゴの最新鋭機として活躍したMSZ-006 Zガンダムの量産化のために試作されたものだ。

Zガンダムはウェイブ・ライダーへの変形を可能としたトランスフォームド・モビルスーツであったが、
複雑な変形機構は量産を妨げる障害になった。
そこで、モビルスーツ本体の機構をできるだけ省略し、
変形を主体としたモジュールを追加装備するバック・ウェポン・システムを採用し、
本体の量産性を向上させるのが狙いだった。

このコンセプトは、RX-178 ガンダムMkUに試験的に装備したGディフェンサーに似ている。
最新の技術が投入され、スペック上の性能ではZガンダムに匹敵するまでにいたった。
特にスペースファイター形態では、運動性、長距離巡航能力、火力の面において
量産機の基本性能を凌駕する性能を発揮する。

だが、リ・ガズィのロールアウトまでに時流が変化した。
当時、地球圏は各コロニーに潜むレジスタンス『エグム』の小規模なゲリラ活動は続いていたものの、
おおむね平穏が保たれており、連邦軍は次期主力モビルスーツの選定にあたり、
高性能だが製造コストが高価なリ・ガズィを落としたのである。

こうして、リ・ガズィの量産計画は中断され、試作機の1機のみが
地球連邦軍所属ロンド・ベル隊のラー・カイラムに送られ、実戦配備についた。
そして、アムロ・レイ大尉の乗機として活躍していたが、
ネオ・ジオンが強力なニュータイプ専用機を投入してきたため、
サイコミュを装備していないリ・ガズィでは対抗できなかった。

= SPEC =

リ・ガズィ(Re-GZ){Refine Gundam Zeta}
 型式 RGZ-91
 全長/21.5m
 頭頂高/20.5m
 本体重量/24.7t
 全装備重量/55.2t
 ジェネレータ出力/2,550kw
 スラスター推力/14,200kg×2(バックパック) 11,000kg×4(腰) 8,600kg×2(足)
 アポジモーター数/20
 センサー有効半径/18,900m (MS時14,200m?)
 装甲材質/ガンダリウム合金
 武装/ビームライフル(3.8MW)、ビームサーベル×2(0.7W)、バルカン砲×2
   2連装グレネイドランチャー(腕)×2、2連装グレネイドランチャー(腰)×2、
   ハンドグレネイド(シールド裏)×3、
バックウェポンシステム (BWS)
 (大口径ビームキャノン、ビームキャノン×2、 翼下にミサイルランチャーやプロペラント等を装備可能)