妄想H
「俗物が・・・・・・」
ハマーンは不快感を押さえて、報告書をデスクの上に置いた。
グレミーの周辺に送り込んだ密偵からの報告書には、
まるで官能小説のようなリィナとの爛れた毎日が記載されており、
詳細は添付の動画資料を参照されたしで終わっていた。
「所詮やつも薄汚い男の一人に過ぎなかった訳だ」
大型モニターにグレミーの姿が表示され、隠し撮りゆえか一方向からの画像であったが、
その内容はハマーンに眉を顰めさせるには十分であった。

椅子に腰掛けたグレミーの前に二人の女が跪き、
軍服の股間から引き摺り出されたペニスを両側から舐め回していた。
一人はピンクのドレスを身に纏った少女、リィナだ。
もう一人はメイド服姿の女、おそらく迎賓館に勤める誰かだろう。
相手の唾液が気にならないのかと思うが、
互いの手を握り合い、うっとりした表情からは嫌がっているそぶりは見られない。
やがて限界が来たのか、突如吹き出した白濁液が二人の顔に飛び散った。
「き、汚なっ・・・」
二人は大人しくなったペニスを交互に咥えて掃除すると、
今度は互いの顔を舐め合い、口中の精液を唾液と絡ませる。
そして口付けするとクチュクチュと粘液を交換し始めたではないか。
「おえっ・・・」
ハマーンは吐き気をこらえてモニターを消した。
こんなものが後いくつ収録されているのだろう、とても全部見る気にはなれない。

「シャアでもジュドーでもいい・・・誰か私を助けて・・・」