高橋奈七永によるアイコン論
ミリ単位の計算ってなんだろうね

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ーー岩谷麻優は今の高橋奈七永を出し切れる相手だった気がします。

高橋)ああ、そうですね。岩谷はほんと新種のプロレスラーなんですよ。新種すぎる(笑)。やりながら効いてんだか効いてないんだか分からない。だから自分のガツガツしたところが麻優によって引き出されたのかもしれない。

ーーほんと独特のキャラクターですし。

高橋)独特です。なんか1mm単位で計算してんなこいつって思って。

ーーそうなんですか!?

高橋)営業妨害みたいになるから言わない方が良いのかな(笑)。でもそんぐらい計算してますよ。そんぐらいコントロールできる視野の広さを持っていると思います。

ーーナチュラルにやってる、やっちゃってるように見えます。

高橋)そこも多分計算してんじゃないですか。うん、本当に上手い人は上手さを感じさせないので。そういう深い部分での戦いになったと思います。私も結構そういうタイプではあると思うので、自分で言うのはあれなんですけど(笑)。だからすごく奥が深いプロレスになったのかなと。

ーー岩谷選手は今のプロレスっていう試合ですけど、昭和のプロレスファンもしっかり付いてるのは、無意識にその深さを感じてるのかも知れないですね。

高橋)それはね、あの子の根っこにちゃんと「根性」があるからなんですよ。新種ではあるけど、ちゃんと「ど根性」の部分があるんです。だから私達も共鳴できたんだと思うんです。スタイルは全然違うけど、スターダムの旗揚げメンバーでもあるから、同じ釜の飯を食ったというか同じ血はどっかで流れてるので、そのせいもあるんだろうなって思います。