>>282

タイガー戸口

「鶴田は客に聞いちゃうからダメなんですよ。「オー」とか言ったりして、変な間を作っちゃう。
あの「オー」は、リック・フレアーの「Wooooo!!」とは、まったく別ものだったからね。
お客さんが勝手に歓声を上げるのは良いけど、自分から催促したら、絶対ダメなんだよ。
それはプロではない。アメリカの経験があっても、それがわかってないのは、温室育ちだからだよ」

「鶴田は、プロレス入りを宣言した後、アメリカでたかだか半年修行しただけで、
インターナショナル・タッグ王座戦の馬場さんのパートナーに選ばれたわけですよ。
これが良くなかったと俺は考えている。日本の場合、「こいつをスターにしよう」と決めたら、
最初からスターはスター扱いだから。 鶴田がまさにそうでしょう」

「鶴田に対して、ファンが感情移入ができなかったのは、用意された操縦席に座っているだけだったからですよ。
競争化社会を生き抜いた経験がないから、全部が浅い。人間的にも、技一つ取っても。
何しろ、苦労してないから。
鶴田にとって全日本は馬場さんの会社で、自分の会社じゃないから、
「俺が会社を引っ張って、俺が客をいっぱいにしてやる」というものが、伝わってこない。
それが、作られた人間の限界ですよ」

カブキ同様悪口ではなく、苦言。