ノアの衰退は世代交代の失敗と聞いていた。
若手に譲らず、自分達がいつまでも主役で居たいと座を譲らなかったと。

しかし、その主役にいなければならないはずの潮崎を見て考えは変わった。
せっかく最大限のプッシュをしたのにプロレスラーとして全くお話にならない。
当然地方では集客も悪いし人気も出ない、商品価値は皆無。
仕方なく社長業で忙しく長年のダメージで満身創痍の三沢が被るしかなかった。
三沢を殺したのはある意味潮崎かも知れない。

そして文字通り命を削ってノアを守ろうとして戦い続けた三沢の死を体験しても今の潮崎。
恩も義理も忘れて一番苦しい時に出ていき、新日と提携して美味しい思いが出来ると恥も外聞も捨てて出戻る。
帰ってきたノアはすぐに新日資本は撤退。

ノア出身ではないが、他団体から集まった選手達が、身を削るような激闘を繰り返してなんとか団体を盛り上げようとしてるのに、なんの責任もプライドもなく毎試合淡々と与えられた役をこなすだけのレスラー。

それが潮崎。