■極めの技術もあった
越中「・・・リング上では見せなかったけど、何でもわかってて、特に腕を極める
のが得意だった。でも、決して強さを誇示しない。『俺は強いんだ』なんて一言も
言ったことがないよ。面」しろコ若手が入ってきたら、こう指導しろ」というよう
な話は一切されたことがない。アドバイスをされたこともないんだから。先輩面
もしなかった。『もっと練習しろ』『若手が入ってきたらこう指導しろ』という
ような話は一切されたことない。アドバイスもされたことないんだから。唯一、
『ガイジンの汚い英語は覚えちゃいけないよ』というくらいかな(苦笑)」

■受身が巧く、試合は天才的

越中「試合に関してはというと、流れや組み立て方が天才的だったね。ガンガン来る、
業の攻防が得意な相手でも、ガイジンでも日本人でも、ジャンボさんらしい試合にし
ちゃうんだよ。それが懐の深さなんだろうね。受け身も巧かった。反射神経も良か
ったんだけど、どんな技を食らっても、バーンとキレイに大きく受け身を取って
。前や後ろだけじゃなくて、相手が急に来た時でも、余裕を持って受け身を取る
ことができてたよね。そして何より、絶えず落ち着いていた。相手がいくらエキサイト
しても、ジャンボさんが慌てたり、興奮しているのは、俺が全日本にいた時代は見
たことない。俺だったら、『コノヤロー』となるけどね(苦笑)」