佐々木健介に『殺人容疑』疑惑?

1995年1月26日、新日本プロレスの練習生だった
当時22歳の権瓶広光さんが練習中に脳挫傷で倒れ、その4日後に死亡した。
この現場でコーチを務めていたのは健介であり、
事故の原因になった技を権瓶さんに仕掛けたのも彼だったといわれている。
だが、レスラーが試合中やハードな練習によって
重いダメージを受けて死亡するケースはまれにあり、
この事件も警察の調べで事故として処理されている。

ところが、これを「殺人事件」と断定する証言がある。

それを証言した人物とは、日本でも活躍した米国のプロレスラー、クリス・ベノワ(故人)だ。
彼は自伝『RING OF HELL』の中で「権瓶広光の殺人事件は
プロレスの歴史の中でもおぞましさにおいて1、2を競うものだろう。
殺人容疑者が罰せられることもなく、超のつくほどの有名人になっているのだからなおさらだ」と綴り、
名指しはしていないものの健介を“殺人容疑者”として告発。
殺人事件が隠蔽され、“事故”として処理されたと主張している。

ベノワは事故当時の状況も書き残しており「権瓶が練習をうまく乗り切れなかったため、
佐々木が怒りを爆発させたんだ。佐々木は権瓶に
危険なスープレックス(投げ技)を何度も繰り返し、危険な角度で頭から落としていた。
練習生たちへの見せしめのために痛めつけようとしただけなのか、
それ以上の意図があったのか、それは分からないがやり過ぎてしまった」と綴っている。