大槻
「で、だんだんね、プロレスから僕が離れてるんだなと。気付くとプロレスの懐かし話しかしない自分がいるんですよ。」

ターザン
「過去の名勝負とかね。」

大槻
「ええ。もしかすると、プロレスというのは一生ものではないんじゃないか?
人生のわずかな時期だけに自分になにかを注入してくれる、そういうものであって、
しかしそこからやがて卒業していくのが当たり前なんじゃないかと。
それをプロレスファンは『最近プロレスインポなんだよ』という言葉で誤魔化しているけども、
それは自分がプロレスファンでなくなった自分を誤魔化しているだけじゃないか、という気がしてならないんですよ。」

ターザン
「というと、もうプロレスは終焉を迎えているわけ?」

大槻
「みんなプロレスのせいにしているんだけど、単に自分が大人になっただけという、それだけのことだったんですよ。
そのことをねぇ、ピーターが教えてくれたんですよ。ありがとう、ピーター。」

ターザン
「『流血の魔術 最強の演技』を読むことで大槻さんはプロレスを卒業して大人になったわけ?」

大槻
「ピーターがプロレス学校から卒業させてくれたんですよ。」

ターザン
「じゃあ、プロレスを見ることは未熟児の遊びだったわけ?」

大槻
「そうですよ(キッパリ)。ただの大人になりきれない未成熟なダメなヤツらだったんですよ。
それをピーターはちゃんと教えてくれたんですよ。本当にピーターには感謝してますよ。」

ターザン
(大爆笑)