倍賞美津子「ちょっと、坂口さん。ウチのアントンが浮気したのが週刊誌に
バレちゃったのよ。全く、みっともないったらありゃしない。」
坂口「そうっすか。」
美津子「頭を丸めて本人はあれでけじめをつけたとか言ってるみたいだけど、
そんなんじゃ、あたしの腹の虫がおさまらないわ。」
坂口「はあ。」
美津子「坂口さん、今日アントンとシングルなんでしょ。アントンにお灸をすえてやってよ。」
坂口「俺がですか?」
美津子「そうよ、きつ〜い、お灸をすえてやって。そうね、しばらく使いものにならないように、
アントンのキンタマ片方潰すくらいのきつ〜い急所攻撃喰らわせてやってよ。」
坂口「そんな、無理っすよ。自分、柔道出身なんで、故意に相手の急所を攻撃するなんて、
出来ないっすよ。シンや上田には何十回も急所うち喰らいましたが、あいつらにさえ、
自分、急所攻撃みたいな卑怯な手は1度も使ってないっす。ましてや、猪木さんに急所攻撃なんて・・・。」
美津子「故意にやるのが嫌なら、アクシデントを装えばいいじゃない。プロレスなんだから。
そう、あんたのアトミックドロップが崩れて、偶然アントンの股間がトップロープに食い込むなんてのはどう?」
坂口「でも、・・・。」
美津子「遠慮することないわよ。ミスター高橋にも、セコンドの連中にも私が言っておくから、タマを潰す
くらいの強烈なヤツを頼むわよ。そう、ただキンタマを強打して悶絶させるだけじゃ面白くないわね。
そのままリング下に落ちて、のたうち回って悶絶してるうちにリングアウト負けにしてやるのがいいわ。
坂口さん、あんたまだアントンにシングルで勝ったことないんでしょ。いつもヤラレ役ばっかしてもらってる
んだから、今日はあんたに勝ち星もあげるわ。浮気した罰に、自らの股間の痛みに悶絶しながら、リングアウト負けの
屈辱を味わうがいいわ。頼んだわよ、坂口さん!」