「子供産まない自由を強調する女性は浅くて未熟」と金美齢氏│NEWSポストセブン
http://www.news-postseven.com/archives/20150329_307666.html

私はあえて言いたい。「子どもを産まない自由」を謳歌する女性は、それぐらいの“圧力”は受け入れなければならないと。
もちろん個人の自由は尊重するが、出産できる環境や状態にあるのに、「子どもいらない」と主張する女性は、
人間としての責任を果たしていない。
出産は人間の営みのなかで最も神に近い行為であり、それを拒否することが僭越であることぐらいは、やはり認識したほうがいい。

むしろ、「子どもを産まない自由」が優遇されすぎているのが今の日本なのだ。
出産は個人の自由な選択であり、国や他人が口出しすることをタブーとする風潮が根強い。
だが、自由や権利ばかりを強調する女性に物申したい。人間、ひとりで生きているわけではないのだと。
今は分業社会で誰しもいろんな人のお世話になっている。早い話、お米を作ってくれる農家がいるから、ご飯を食べられるのだ。

しかも現役時代はまだしも、年老いて介護が必要になれば、誰もが他人様の産んだ子供の世話になるはずだ。
母親が10か月間、お腹のなかに子供を宿して痛い思いで出産し、大変な苦労をして育ててきた若い子の世話になる。
そのことをどう思うか、「子どもいらない」と主張する女性たちに聞いてみたいものだ。

自分が生きることができている土台を省みず、「子どもを産まない自由」ばかり主張するのは、あまりに浅くて未熟な考えだ。
命はつながっているし、これからもつなげる必要がある。
産まない権利ばかりを擁護していては、この地球上から人間がいなくなってしまうのだ。