「喪子はん。これ、どないしたん?」
「そう…兎に角手当てしまひょ」
「必要ない…?痕が残ったらどないするん。小さい擦り傷でもほったらかしにしたらあきまへん」
「喪子はんは女の子なんやから。将来、お嫁さんになるやろし」
「…は?嫁に行く予定なんか一生ない?可愛くないし、モテないし、彼氏いないし?」
「…なら、わてが喪子はんを嫁に貰っても何の問題もあらへんな?」
「冗談なんかやない。冗談で喪子はんと暮らす家建てたり、白無垢用意したりなんてせえへん」
「喪子はんがこの家気に入ってくれて良かったわあ。好みと違ったらどないしようかと思ったし」
「今日から一緒に住もうなあ。あ、ご両親には挨拶済ませてあるから心配せんでええよ?」
「久しぶりに会うたけど変わってなかったなあ。ヤン君なら安心だ。とか不束な娘だけど宜しくね。とか言われたで」
「喪子はん、わてと幸せになろうな」

京都弁ヤンのつもりだったんだ
京都民の人スマン