グリコ、広島と佐賀の工場を閉鎖へ 従業員計350人

江崎グリコは21日、来年9月に広島グリコ乳業(広島市)、同12月に九州グリコ(佐賀市)での生産を終えると発表した。
いずれも子会社化されており、解散する。主力商品以外の小規模工場を整理し、経営を効率化する狙いだ。
パート社員などを含む従業員は広島90人、佐賀262人。
正社員は原則として別の工場に転籍させ、非正社員は再就職を支援する。
2社の解散に伴い、同社は来年3月期に、5億3500万円の特別損失を計上する。
広島では乳製品を、佐賀ではガムなどを生産しているが、いずれも販売が低迷している。
江崎グリコの飛田周二常務執行役員は、「従業員も含めたリソース(経営資源)を伸びるところに投下する」と話した。
2工場の閉鎖により、同社グループの国内生産拠点は19から、17になる。