節子は下っ端としてこき使われている幸助の唯一と言っていい理解者である。そんな節子に幸助は少なからず好意を抱いていた。節子は幸助が自慰行為をすることにそれほど抵抗はなく一定の理解を示していた。しかし幸助は若く未熟故に性に理解のある女性が存在することを知らなかった。節子に嫌われてしまったのではないかと思い違いをし、弁明する為に節子の腕をつかんだ。
「幸助くん大丈夫だべ」
心優しい節子はその意図すらも瞬時に汲んでこう声をかける。
幸助は声にならない、自分の未熟さやこの優しい節子でさえ性の対象にしている自らを恥じる。
節子は幸助を慈しんだ、同じ境遇の後輩。子犬のように自分を慕ってくれる幸助に彼女もまた特別な感情を抱いていた。この若い青年を一人前の男にしてやりたい。そう思いたった節子は思わず口をついた。

「おまんこすっぺ」