◇矢作厩舎

 22年の注目は自身が手掛けた16年ドバイターフ覇者リアルスティールの初年度産駒。
中でも矢作師のトーンが高いのは、サイバーエージェント社長・藤田晋オーナーのフェイト(牡、母サンタフェチーフ)だ。
21年1歳セレクトセールにおいて1億6000万円(税抜き)で落札された。
「間違いなくウチのリアルスティールで一番いい。セリの段階からいい馬で順調に成長しています」

 3冠馬コントレイルの異父弟インタクト(父ハーツクライ、母ロードクロサイト)も素質は高い。
「馬っぷりは抜けていい。当然、人気だろうけどオススメ。そんなに大きくないが、見た感じ迫力がある。乗っていても目立つ」と力強い。
シュネルマイスターの半弟セリエンホルデ20(父ロードカナロア)も「カナロアの子って感じでマイラーだと思う。走らせていい。早めのデビューも考えています」と順調だ。

 ラヴズオンリーユーの半弟バトルハーデン(父ドゥラメンテ、母ラヴズオンリーミー)は「伸びもあって馬は当然いいが、脚元に不安のある血統。順調にいってほしい」と今後の成長に期待。
22年のチューリップ賞覇者ナミュールの半妹ラヴェル(父キタサンブラック、母サンブルエミューズ)は「馬はすごくいい。順調で早い組」と好感触だった。