輸送距離の4時間程度の差は2010年以前は当然トレセンと競馬場は移動しないので
事実としてはあったんだが、数10年間さほど意識もされてなかった気がする。
(A)その後、国枝調教師らが雑誌で小倉の輸送距離の問題を発言はしたが、
これも西高東低の話題について複数の理由を引き出し詳細に論じる中でのもので、国枝調教師らが
影響を与えはしたが積極的に小倉軽視を進めた、とも言い難い。
(B)JRAは北海道・小倉・福島を縮小し、他場の開催日数を増やした際に、
「輸送距離の近い中京・新潟の活用」を明言してはいるが、これも、
2010年前後から始まった祝日利用にも顕れているように財界の売り上げ増の要請に、
「大きい競馬場での開催=1日の売り上げ大」という論理で応答したもので、
どうもJRAは何10年も不変の輸送距離を理由として援用してはいるが実はさほど問題視して
いないようにも見える

競馬に関する細かいトピックが注目される流れで、突発的に沸騰したのが輸送距離論
ではないかというのが結論
元々数10年声高には叫ばなかった美浦の現場の意識も、実際は「言われてみればそうだけど」
ぐらいの意識が多数派かもしれない、と推測する