内厩でないものが、外厩。
内厩というのは競走主催者の持ってる厩舎。JRAだと、栗東とか美浦とかのトレーニングセンターに併設して免許出した調教師に管理させてる馬房。

ヨーロッパ諸国の場合、競走の主催者は馬房を持っていなくて、馬主や調教師が主催者の干渉を受けない形で馬房を持っているのが割と普通で、
競走に出す馬は直前に競馬場へ連れてくる。これが本来の意味での外厩。

日本で言う外厩というのは、競走主催者の管理を離れて馬を飼育・調教する施設。
JRAの制度で競走に出す10日前までには内厩に馬を連れてきていなさいよ、調教師が預かることのできる馬の数は馬房の数の3倍まで、ということに
なっている。
1つの馬房に馬は1匹しか入れられないし、馬が馬房にい居る間分調教師は管理費貰えるけど、調教師の収入源は、競走に出す手続の手数料やら
運上(賞金の分け前)やらも重きを占めているので、馬房の数だけ登録して安泰ではなく、馬房の数の3倍まで登録して順次入れ替えたい。
入れ替えられた馬も繋いで飼葉やってるだけでは鈍ってしまうのうで、生産牧場やそれ専門でやってる調教牧場にトレーニングに出されて、また
競走に出る時期が近づいてくるとJRAの栗東や美浦の厩舎にやってくる。
この競走の間に出されている、調教牧場のことを言ってるのが、日本での外厩。

ノーザンファームや社台の調教牧場は、JRAのトレーニングセンターや調教師よりも、設備・調教技術が優れていたりするので、どこの外厩に
出されていたかが成績に大きく響いてくるというふうに解釈されている。