3月31日(金)朝日新聞東京版朝刊2面   声100年 一粒の思いから 9

いまの私 あふれる言葉で

今月10日夜、富山市の松田わこさん(15)は前日に高校入試を終え、
半年ぶりに家族の夕食を作った。
豚肉にたっぷりの白ごまをふる「スタミナ丼」。
一足先に大学受験を終えた姉の梨子さん(18)は
「受験が終わったな、という安心の味がしました」。

料理が大好きなわこさんの初投稿は10歳。
話題は母由紀子さん(46)との献立作りに京風雑煮、おせち。
中学生になった3年前は
「姉の弁当作り 毎朝楽しいよ」(14年6月23日)を投稿した。
「毎朝好きなことをしてから学校に行けるのはすてきだ」と思い、
早起きより献立作りが大変で、梨子さんが残した日は
「『どうしたんだろう』と、とても心配になりました」と書いた。

  (続く)