【ハルカス本店苦戦】
―近鉄百貨店、8月中間減収に―

近鉄百貨店の業績が伸び悩んでいる。13(火)に発表した2015年8月中間決算は、売上高が1325億円(前年同期比較▼5.8%)、営業利益は8億円(同▼45.6%)だった。売上全体の約1/3を占めるあべのハルカス本店が苦戦、他店舗も振るわなかった。

ハルカス本店の8月中間決算の売上高は476億円(同▼4.2%)で、今年4月時点の目標を下回った。昨年3月に全面開業した効果が一巡し、外国人観光客の取り込みも遅れた。開業時の好調さに反動減が目立ち、高松啓二:社長は「思ったよりも落ち込んだ」と認める。

他店舗では個人消費の低迷もあり、和歌山店を除く8店舗で売上高が前年同期を下回った。昨年9月の桃山店(京都市伏見区)の閉店も影響している。今後はハルカス本店や和歌山店等の改装を進め、業績回復に取り組むという。

『朝日新聞』14(水)朝刊・経済面
執筆:岩沢 志気 ttp://www.asahi.com/