山陽マルナカ、生鮮水産物の原産地偽装で行政指導

農林水産省は6日、(株)山陽マルナカ(岡山県岡山市)に対し、
生鮮水産物について事実と異なる原産地を表示し一般消費者に
販売していたとして、JAS法に基づく指示を行った。
山陽マルナカ玉津店(兵庫県神戸市西区)は、仕入先から
伝達されていた「台湾産(インド洋)」のメバチマグロを、
国産を意味する「太平洋産」と事実と異なる原産地を表示し、
刺身として一般消費者に販売していた。また、ベトナム産の
ブラックタイガーエビをパックのプライスラベルに
「ミャンマー産」と表示し販売していた。

このほか「あさり」、「丸あじ」、「つばす」及び「カラスカレイ」
について、プライスラベルには仕入先から伝達されていた
原産地が表示されていたにもかかわらず、
ポップに事実と異なる原産地を表示し、一般消費者に販売していた。
これらの行為は生鮮食品品質表示基準に違反することから、
農林水産省は山陽マルナカに対し、JAS法の規定に基づき、
是正と原因の究明・分析、チェック体制の強化・再発防止、
社内における品質表示制度の周知徹底を指示した。

山陽マルナカは5月18日に別件で、公正取引委員会から納入業者に
優越的な地位を利用して商品を購入させるなどしていたとして、
独占禁止法違反(不公正な取引方法)の疑いで立入り検査を受けている。