【民法】
◎平野「担保物権法(第2版)」【民法総合3】
完璧!まず、判例の引用が非常に多くそして新しい。みたことないが、かなりいいことを言っている
判例も多く判例集はこれあれば必要なし。比較法、起草者の考え、実務の必要性など多くの情報を踏ま
えて結論を出しており説得的。学説の引用も幅広く、私見を当然のような書き方はしておらず非常に
客観的。重要論点に関しては、かなり昔の1審判決から時代とともに判例の変遷を考察している。
また、制度の意義などを述べた後は問題提起方式でひたすら論点が続いていくので、非常に読みやすい。
民法総則やプラクティスとはちがって膨大な情報量を保ちつつ、細かすぎる部分は欄外になっており、
太字や傍線などついておりメリハリが付いているので通読も可能。
さらに要件が箇条書きになっていたり、かなり読みやすく試験対策にも使いやすくなっている。
客観的かつ徹底的で、膨大な情報量かつメリハリがついており、判例集も兼用しているので、自分として
は最高だと思う。民法総合シリーズの中でも一番好きである。

○平野「債権総論」(プラクティスシリーズ)
 まず不足はない重厚な教科書です。重要判例などは、1審から丁寧に分析されておりその他細かい判例
も多々あり、平野先生の本を持っていれば判例集は必要ないと思います。論点に対する分析も、外国の法律、
日本民法の起草段階、実務事情を踏まえて判断しており、判例学説の引用も非常に多く、私見も載ってい
ますが分析は非常に客観的で徹底しており完璧と思います。
ただ、民法総合シリーズとは違うのは細かすぎる部分まで同じ字の大きさで書かれているので、ある程度
分けられているのですが重要度の見極めが肝心です。
平野先生も通読するようではないと書いていますし、辞書的に使うのには非常に良いですが、全部読もうと
すると抽象的な部分で挫折する恐れがあります。