英情報機関、露利用で懸念 英紙 バークレイズ提供のソフト
2017.11.14 05:00
http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/171114/cpd1711140500002-n1.htm

英紙フィナンシャル・タイムズは英政府高官からの情報として、英情報機関の政府通信本部(GCHQ)が、
英銀大手バークレイズが200万超の顧客に無料で提供したコンピューターセキュリティー会社カスペルスキーのソフトウエアに数カ月前から懸念を抱いていると報じた。
 
それによると、GCHQは、ロシア連邦保安局(FSB)が重要な外国のターゲットの情報を得るためにカスペルスキーを利用した可能性を疑っているという。
 
バークレイズは2008年以来、自行のネットバンキング・サービスの利用者に同ソフトの無料登録を提案してきた。
 
同行は商業上の理由からカスペルスキーとの契約を終了させようとしているが、これはGCHQの懸念とは関係ないとしている。
 
同紙によると、バークレイズとGCHQがカスペルスキーをめぐる懸念について話し合ったことはない。
カスペルスキーの英・アイルランド担当ゼネラルマネジャー、アダム・マスカティヤ氏は同紙に対し、
カスペルスキーは今後もバークレイズと仕事をしていくつもりであり、関係の継続を期待していると語った。
(ブルームバーグ Chua Baizhen)