コーディーが刑務所に着いた。入所手続きが済み監房へ入れられると、程なく誰かが大声で「>>30」と叫んだ。
すると囚人全員が笑い出した。
静かになってから暫くすると今度は誰かが「>>54」と叫び、またみんな笑い出した。
不思議に思ったコーディーは、番号が言われただけでどうしてみんな笑っているのかを古参のカンダタに尋ねた。
するとカンダタから答えが返ってきた。
「俺らはここが長いもんだから、同じジョークを何回も聞かされているんだ。
そんで、時間を節約する為に各々のジョークに番号を振ったってわけさ」
そのとき、また一人の囚人が「>>67」と叫んだが、みんな静まり返ったままだった。
コーディーがカンダタに
「どうしてみんな笑わないんだ?」
と尋ねると、
「なぁに、あいつはジョークってもんが分かってないのさ」
という返事だった。
「俺もやってみていいかい?」
とコーディー
「おお、やってみな」
とカンダタ
そこでコーディーはしばらく考えて「>>200」と叫んだ
すると大騒ぎになり、みんなヒステリックなほどに笑い始め、床の上を転げ回った喜んでいる者もいた。
30分ほど経っても、まだ思い出し笑いをしている者がいる。
コーディーはジョークが受けたことに気をよくして、
「面白いヤツだったんだろうね?」
とカンダタに言う。
「ああ、最高だった。何せ、新ネタだったもんな」