「スパルタンX」ってタイトルついてるけど中身は映画「スパルタンX」とは全然関係無くて
むしろブルース・リーの「死亡遊戯」まんまなのは誰もが思うところ。
思うに、棒術使いはカリ・スティックのダン・イノサント、ブーメラン男は全然違うけど服の
色の趣味の悪さから韓国合気道のチ・ハンサイからきてる。怪力男はジャバールの規格外の
でかさ・怪力・肌が黒い等の特徴が見えるし、妖術使いは考えるな感じるんだ。ミスターXは
これもジャバールの匿名性・得体の知れなさ(リーの構想ではジャバールは「unknown」つまり
正体不明という設定だった)を感じるし、あとベニー・ユキーデもちょっと入ってるかも。
さらにつかみ男の存在は、撮影済未公開シーンの雑魚敵入り乱れての屋外バトルロイヤルを
連想させるし、トムトムは考えるな感じるんだ。
まだある。全ての敵を倒してクリアしたはずなのに延々とゲームが続くのは、2000年公開の
「死亡的遊戯」でリーの「ザ・ゲイム・イズ・オーヴァァ!」の台詞に、謎の声が「ゲームはまだ終わらない。
お前は死ぬまで闘い続けるのだ」と返すくだりとその思想を表している。
と、以上の様にこのソフトはたかがファミコンソフトに終わらない、ブルース・リーの思想を
体現し得た奇跡のソフト、まさに死亡遊戯、ゲーム・オブ・デスなのである。