桝田省治の天外魔境2制作ノート
http://www.alfasystem.net/a_m/column/sub.6.4.htm


・其の一:卍丸の名前に込められた意味
彼の名前の「卍」には、「四人の友情の力」と「男女の交わり」の二つの意味を持たせてあるのだそうです。
前者は卍丸、絹、極楽、カブキの四人の事。後者は長い年月の間で交わる事になった、根の一族と火の一族の事だそうです。
「卍」の原型は「後背位で交わる男と女」であり、ヒンドゥー教の寺院に見られる神々のおおらかな結合です。

・其の二:暗黒ランの象徴
根の一族の力の源、暗黒ラン。蘭の花は女性器に喩えられているそうで、
高山村で暗黒ランから根の一族が出てくるのは出産を意味しているのだそうです
卍丸が聖剣で切る事によって封印していく訳ですが、あれは切ると言うより飛びかかって剣を刺しているんですよね。
「剣」で女性器の象徴の蘭を「刺す」……ええ、そういう事を表現しているそうです。

・其の三:はまぐり(蛤)姫のあれこれ
北陸といえば蜃気楼、蜃気楼といえば蛤、蛤といえば女性という訳で誕生したのが、はまぐり姫です。
ちなみに蛤は女性器を示す意味もあるのだそうです。
あの思わせぶりなストリップには、固唾を呑んだ方も多いで事でしょう(笑)。
また『「生まれたままの姿を見せる」という変身時の台詞で期待したのに!』という意見をネットでよく見かけますが、
あの変身はプレイヤーに期待させることを作り手も意識していたという事ですね(笑)

・其の四:鬼怒覚醒
白銀城での絹の覚醒シーン。
「純血の鎖」を自ら切って一身に血を浴びる事で成長し、その自分の変化に怯える少女の姿は当然、破瓜をイメージしています。
血を伴った変化、それに怯える絹。卍丸にはそんな変化をも、しっかり抱きとめて欲しかったのです。

暗黒ラン。蘭の花は女性器に喩えられているそうで、
高山村で暗黒ランから根の一族が出てくるのは出産を意味しているのだそうです

天外魔境IIは卍丸が男根という聖剣で暗黒ランという女陰を突き刺す=犯すことで平和を取り戻すおかしなRPG