長めの導火線だったためちょっと時間がかかった。
高山君が20メートルほど走って離れた。

「ボボン!」

どうやら火薬が湿気っていたらしく大爆発では無かったが
近所中に響く程の音だった。
しかもくすぶった火薬が20メートル離れた高山君のシャツ、半ズボンや足に飛び散ったので
熱さに大泣きしながら高山君はこちらに駆けてきた。
「やっべー!俺1機死んだ!1機死んだ!」
穴だらけになったシャツや半ズボン、小さな火傷の後が赤くなった手足。
音と煙に慌てて飛び出してきた近所の人々。

高山君はこっぴどく叱られ、学校では「花火を買ってはいけない」という決まりも出来た。

そして「ボンバーマンの爆弾はリアルでも非常に危険だ」という事も高山君のおかげで
強烈に味わう事となった。