お互いに結束していた向きもあるが、SF作家の中での主導権というか上下関係を
つけて他人を見下したいSF小説だけの作家が、漫画家をポンチ絵といって馬鹿に
したりなどしていて、一枚板にはなりきれていなかった印象がある。
SF作家というと、空想科学の名の下に荒唐無稽なでたらめを書くことで、資料
調査も考証もせず、適当なホラを書いているだけだという印象・偏見を、
既存の小説などの作家は持っていたろう。
何かといえば、4次元のトリックだとか、宇宙人の仕業だとか、時間を止めてとか
タイムマシンで時間を逆行してとか、
などという形でオチをつけてたりするのも、馬鹿にされた理由じゃないかな?
いろいろな現実世界と共通する普通に仮定するようなさまざまな制約条件の下での
物語を描こうという集団と、そういう仮定を取っ払って今までにないような物語を
書こうというのでは、相容れないのは明らかだろう。前者は後者を非難する。
そんなのずるい、荒唐無稽だ、と。
まともな探偵推理小説だと思って読んでいたら、実は犯人は5次元宇宙人なので
時空を5次元からみて3次元は密室であっても侵入できたというのがオチだったら、
やっぱりはらがたつだろ。