柏木と女三宮の間に美しいロマンスがあったとまでは思ってないが
柏木からの愛に触れて自分の存在を肯定できるようになったってことでは
薫は弁の尼から死ぬ間際の柏木が女三宮に宛てた手紙を渡されて
柏木が女三宮や間に生まれた自分のことをどれだけ愛していたかを知った
源氏が実父ではないと薄々知っていた薫は自分の存在を疎ましく思い出家希望だったが
実父から愛されて生まれてきたのだと知ったで宇治の姫との恋に突き進む展開
>>720
横川の僧都が還俗のことをいっているから源氏物語が続けばそういう展開もありだったのかと
ただ薫の愛人になっても生涯なぜ君は大君ではないのかとチクチク嫌味を言われ続ける浮舟も幸せではないし
(桐壺帝も源氏も形代の女性を妻にしたけど、前の女と比べて本人に嫌味をいうなんて非常識なことはしていない
薫はそれをやっている)
なぜこの私を見て私自身を愛してくれなかったのでしょうということだよね
薫は浮舟に拒絶されて初めて自分がどれほど浮舟を愛していたか知り改心を決意しているし
一度関係を持った女性のことは生涯見捨てない源氏物語の男主人公の立ち位置に薫がいるなら
たとえ浮舟が尼のままでも源氏が空蝉にしたように生涯面倒はみそう
空蝉は源氏よりかなり年上だったからだけど浮舟は妙齢、色気がありすぎるから
尼のままで終わったかは不明だけど