ある編集者が手塚の前で「石森先生は漫画の王様ですから」とつい口を滑らして
しまい、手塚の顔色が変わって「石森君が漫画の王様なら、僕はどうなるのかね、
家来か」などと言われたが、うまく機転を利かせて「手塚先生は漫画の神様ですから」
と云い逃れて「わっはは、そうか僕は漫画の神様か」と急に機嫌を取り戻して
窮地を脱して事なきを得たという逸話がある。
 漫画家の前で他の漫画家と比べたり他の漫画家を褒めるのは危険。